« June 2004 | Main | August 2004 »

July 27, 2004

[Book] 男道コーチ屋稼業/掟ポルシェ

(マガジン・ファイブ)1560円+税
書籍「男道コーチ屋稼業」
くだらないことをやるために生まれてきた

 「説教番長・どなりつけハンター」に続く掟ポルシェ氏の2冊目の単行本が、サブカル出版社マガジンファイブよりリリースされた。
 全裸に貝殻ビキニ・・・本人は武田久美子のつもりらしいが、明らかに別物。しかし、インパクトは武田以上だ。そういえば初めてロマンポルシェの1st CD(『人生の兄貴分』)を聴いた時も、あまりの素晴らしさに感激し、直ぐさまMP3にリッピングしてかたっぱしから友人にメールで送りつけたが(苦情殺到)、この表紙はその時の衝撃を久しぶりに思い起こさせてくれた。この写真を見て「なにこの人?キモい」とか「バッカじゃないの」ぐらいにしか思わない人は、あっち側(メインストリーム)の世界の人なんで「せかチュー」や「ハリポタ」でも読んでて下さい。

Continue reading "[Book] 男道コーチ屋稼業/掟ポルシェ"

| | Comments (89) | TrackBack (0)

[Book] 0円ハウス (写真集)/坂口恭平

 (リトル・モア) 3300円+税
書籍「0円ハウス」 
鳥が巣を作るように

 隅田川や新宿中央公園に行くと、ブルーシートで覆われた多くの簡易ハウスを見つけることができるが、単純ながらも様々な趣向を凝らした一つ一つの家は見ていて非常に面白い。雑然とした家もあれば、きれいに整頓された家もある。ちょっとした飾り物が置いてあったり、花壇があったり、犬や猫を飼っていたり・・・住んでいる人の人柄までもが伝わってくる。もっとも眺めている方はのんきだが、住んでいる方は大変だろう。世間の目は必ずしも好意的ではないし、心ない人の嫌がらせや暴力もあるだろう。そして行政から常に撤去される危険にある。「不法占拠」というのが撤去する側のもっともらしい言い分だが、果たして本当にそうだろうか? そもそも土地が誰かの所有物だと考えているのは人間だけだ。
 本書は、名古屋、大阪、東京に点在する簡易住居(0円ハウス)の写真を集めたユニークな写真集だ。どの家も非常に工夫が凝らされていて、外敵や撤去の不安さえなければ、とても住みやすそうに見える。現場ではあまりジロジロ見るのも失礼だが、写真でならじっくりと見ることができるのが嬉しい。
 本書の帯に「鳥が巣を作るように、人間も家を建てることができる。」と書いてあるが、その言葉には人間だって鳥のようにどこにでも自由に巣(家)を作りたいという思いが読みとれる。かつてインディアンは、白人が土地を売れと迫った時に、「母なる大地をどうして売ることなどができるでしょうか」と言った。何十年もローンを組まないと買えないような立派な家よりも、これら0円ハウスの方が遙かに自由に見えるのは、僕だけではないだろう。

| | Comments (22) | TrackBack (0)

July 25, 2004

[LOFT] 根性トピア'04

ロマンポルシェ。
ゲスト:LL.COOL J太郎+宇多丸(Rhymester) / 漁港
img/Loft7251 img/Loft7252
 ロマンポルシェ。企画ライブに杉作J太郎、宇多丸、漁港というプラスワン的ゲスト満載のライブ。お客さんもプラスワンでよく見かける人多数で、いつものロフトとちょっと雰囲気が違う…
 漁港の豪快なライブと魚さばきが終わり、転換中に掟さんがわざわざ家まで取りに帰って持ってきたBGM『超ベリーズ』(Berryz工房)がかかるとヲタ数名が暴れだし客席は大迷惑。やっぱりここロフトじゃない! そしてLL.COOL J太郎+宇多丸登場。半分ぐらいしゃべりだった。しかし演奏時はさすが宇多丸さん!のラップがキマっていい感じに盛り上がる。トリのロマンポルシェ。はいつもながらすごいテンション。80's ニューウェーブ的殺伐空間と不条理ギャグのミクスチャーとでもいうようなライブパフォーマンスは、ハマったら抜け出せない快楽だ。ニューアルバムも必聴でございます。

| | Comments (17) | TrackBack (0)

July 19, 2004

[Days] 高円寺CHERRY BOMB

 Rooftopの取材で9月にそれぞれライブを主催する、仲野茂さんとG.D.FLICKERSのJOEさんのインタビュー。取材場所として、JOEさんが高円寺で開いているロック・バー「CHERRY BOMB」をお借りした。友人の結婚式帰りという茂さんは既にハイテンションで(まあ、いつも高めだが)、インタビュー中もギャグを飛ばしまくる。結局、誌面には半分も載せられない分量の取材となった(JOE さんが中国旅行でパンダの魅力にやられたことや、茂さんの韓国ライブの話などいい話がたくさんあったのだが…)。
 今回CHERRY BOMBには初めておじゃましたのだが、随所にJOEさんのこだわりが感じられる素敵なお店だった。カウンターの高さを旧新宿ロフトのカウンターの高さと全く同じにしたという所に、JOEさんの愛情が感じられる。

>>Rooftopインタビューページ

●9/11(sat) <THE COVER 〜仲野茂(ANARCHY) PRODUCE〜>
●9/12(sun) <CHERRY BOMB NIGHT VOL.13>

| | Comments (59) | TrackBack (0)

July 10, 2004

[Event] Earth Garden 夏

img/EarthGarden1 img/EarthGarden2

img/EarthGarden3 img/EarthGarden4

| | Comments (47) | TrackBack (1)

July 03, 2004

[CD] V.A./SONG OF SAKANA〜いろんな場所にきみを連れていきたい

CRST-01 2,500yen (tax in) / OUT NOW
Songs of SAKANA
 SAKANAとは、ポコペン(Vo&G)と西脇一弘(G)の二人を中心に結成以来20年を迎える息の長いユニットであるが、僕が初めてSAKANAの音楽に触れたときの気持ちは今でも忘れない。一音一音が深く響き渡るような静謐な世界、そこに差し込む一筋の光のような強い意志、それは、かつてはっぴいえんどの名曲「朝」を聴いた時の体験に似た、自分が何かに洗われていくような感覚だった。
 それ以来SAKANAは僕の中でファイバリット・アーティストになったが、彼らのあまりにスローでマイペースな活動スタイルもあって、いまだに知る人ぞ知るミュージシャンズ・ミュージシャンのような存在だ。このアルバムはそのSAKANAを敬愛する数々のミュージシャンがSAKANAの曲をとりあげたカバー集であるが、やはりSAKANAを好きなアーティストが集まっているだけに、どの曲も素晴らしい世界観に仕上がっている。
 まもなく待望のニューアルバムもリリースされるが、願わくば絶版になっている旧作も復刻して欲しいと思わずにはいられない優れたカバーアルバムである。
(#フリーボの吉田奈邦子が1曲参加しているところも注目!)

| | Comments (25) | TrackBack (0)

July 01, 2004

[Comic] 奇的 KITEKI/大久保亜夜子

(青林工藝舎) 1381円+税
書籍「奇的 KITEKI」
人間記録媒体である私

 私達は生きていく中で、様々なものを見たり聞いたり感じたり、それを考えたり記憶したり、さらには表現したり感情を変化させたりと、コンピューターで言えば膨大な量の計算を行っている。こうした行為は普段あまり意識せずに行っていることだが、ひとたび「ところで自分って一体何なんだろう?」という疑問を持ってしまうと、この自然な流れに狂いが生じることがある。自分がわからなくなると、当然他人もうまく理解できないし、世界もよくわからないといった具合に歯車(今で言えばビット)がズレてしまうのだ。思春期の頃はこうした狂いをよく感じたものだが、最近は日常生活に追われて自分を深く見つめるような時間もなかったなあと、この不思議なマンガ『奇的』を読んで実感させられた。

Continue reading "[Comic] 奇的 KITEKI/大久保亜夜子"

| | Comments (43) | TrackBack (0)

[Comic] L.L.COOL J太郎/杉作J太郎

 〜帰ってきたワイルドターキーメン〜
(マガジン・ファイブ)1,680円(税込)
書籍「L.L.COOL J太郎」 
男も女も惚れる、Jさん待望の単行本

 「待望の作品」という言葉を今ほど使いたい時はない。なぜなら、1999年の『ヤボテンとマシュマロ』以来、実に5年ぶりとなる杉作J太郎の漫画作品がリリースされたのだから。
 杉作J太郎と言えば、タレント、役者、文筆家、プロレス解説者など多才なマルチタレントというイメージが一般的かもしれないし、そもそも杉作J太郎という個性そのものが一つのジャンル(根本敬的に言えば「大陸」)として存在していると言えるのだが、僕のようにある程度サブカルを囓ったことのある人間にとって、杉作J太郎は雑誌「ガロ」で、やるせなくも美しい青春漫画を連載していた偉大なる漫画家としての認識が強いのではないか。

Continue reading "[Comic] L.L.COOL J太郎/杉作J太郎"

| | Comments (6796) | TrackBack (0)

[CD] W/デュオ U&U

zetima /3,059円 /OUT NOW
W001m.jpg
実に悩ましい、期待のデュオW(ダブルユー)の1stアルバム

 今年の8月にモーニング娘。(以下、娘。)から卒業する加護亜依&辻希美の新ユニットWの1stアルバムが早くも登場した。
 辻・加護といえば、第四期メンバー(同期は石川梨華と吉澤ひとみ)として娘。に加入してからは、第三期の後藤真希と共にモーニング娘。の黄金期を作り上げ、またミニモニ。として子供の間にもファン層を拡大した実績を持つ。来年には、唯一の初代メンバー飯田圭織と現エース石川梨華も卒業が決まっており、もはや娘。は、ほとんど新しいグループとして一から再生していかねばならない状況にあるが、そんな娘。にとって大きな励みになるのは、娘。を卒業した者たちのその後の活躍ではないだろうか。人気者の辻・加護に対する期待はとりわけ大きいはずだ。

Continue reading "[CD] W/デュオ U&U"

| | Comments (20) | TrackBack (0)

[CD] Zi:LiE-YA/電光石火

CTCD-472 2,800yen (tax in) / OUT NOW
Zilieya01.jpg
 優れた日本のボーカリストをあげろと言われたら相当悩むところだが、例えばマディ・ウォーターズのような黒人のブルースシンガーに拮抗できるボーカリストということならば、僕は迷うことなく“菊”こと柴山俊之の名をあげるだろう。その力強い歌声、作詞スタイル、存在感、生き方など総合的に見ても彼ほどブルースマンと呼ぶに相応しい人もそういないはずだ。菊の音楽的出発点となったサンハウス(1970年結成〜78年解散)は、初めて日本語によるリアルなブルースロックを確立したバンドとして永遠にその名を残す存在であり、その影響力は今でも多大だ。
 その菊を中心に昨年から活動しているバンドが、今回1stアルバムをリリースしたこのZi:LiE-YA(ジライヤ)だ。ベテラン揃いのバンドなだけに、パワフルで完璧な演奏であるが、粗々しさやセクシーさをも醸し出すのはやはり菊の存在が中心にあるからだろう。新曲に加え、「地獄へドライブ」といったサンハウスの曲、また菊が詞を提供した数々の名曲──「Vintage Violence」(Rockets)、「Criminal Rock」(Roosterz)なども取り上げられていて、昔からのファンも狂喜するに違いない。不世出のボーカリスト菊を知りたければ、まずはこの1枚を聴くことをオススメする。

| | Comments (31) | TrackBack (0)

« June 2004 | Main | August 2004 »